セーターとトレーナーの違いについて

セーターとトレーナーは、どちらも上半身に着るトップスですが、主に「使用する生地」「製造方法」「見た目」「着用シーン」に違いがあります。

セーターは、ウールやアクリル、綿などの糸を編み立てて作るニット製品です。

一方のトレーナーは、一般的に裏毛や裏起毛などのスウェット生地を裁断し、縫い合わせて作られます。

簡単に分けると、毛糸の編み目や立体感が見えやすいものがセーターで、表面が比較的なめらかなスウェット生地を使ったものがトレーナーです。

ただし、スウェット生地も広い意味ではニット生地の一種です。

そのため、両者は単純に「編物かどうか」だけで区別するのではなく、生地の構造や衣服の作り方などを含めて判断する必要しましょう。

目次

セーターとトレーナーの違いを比較

セーターとトレーナーの主な違いは、次のとおりです。

比較項目セータートレーナー
一般的な生地セーター用のニット生地裏毛や裏起毛などのスウェット生地
主な素材ウール、カシミヤ、アクリル、綿など綿、ポリエステル、混紡素材など
表面糸の編み目や立体感が見えやすい比較的なめらかなものが多い
裏面表側と同じような編み組織が多いループ状または起毛状のものが多い
一般的な製法糸を編み立てて成型する生地を裁断して縫製する
デザインきれいめからカジュアルまで幅広いカジュアルでスポーティー
暖かさ素材、厚さ、編み方によって異なる素材、厚さ、裏起毛の有無によって異なる
手入れデリケートな製品が多い家庭で洗える製品が比較的多い
英語表現sweater、jumperなどsweatshirt

製品によっては例外もあるため、名称だけで判断するのではなく、品質表示や商品説明も確認しましょう。

参考サイト

スウェットの特徴からトレーナー・パーカー・ジャージ・セーターの違いについて徹底解説 | コラム | フォークナー公式通販

セーターの特徴

糸を編み立てて作るニット製品

セーターは、ウールやアクリルなどの糸を編み立てて作られるトップスです。

一般的には、前身頃、後ろ身頃、袖などのパーツを編み、それぞれをつなぎ合わせて仕立てます。

身頃や袖の形に合わせて編み目を増減する成型編みや、縫い目を作らず立体的に編み上げるホールガーメントなど、製造方法にはさまざまな種類があります。

反物状に編まれたニット生地を裁断して縫製する製品もあるため、すべてのセーターが同じ方法で作られているわけではありません。

編み方によって見た目や厚さが変わる

セーターは、糸の太さや編み方によって、見た目や着心地が大きく変わります。

細い糸を使い、編み目を細かく仕上げたものがハイゲージニットです。

生地が比較的薄く、ジャケットやコートの中にも着やすいため、きれいめなコーディネートやオフィスカジュアルに向いています。

太い糸を使い、編み目を大きく仕上げたものはローゲージニットと呼ばれます。

厚みや立体感があり、暖かみのあるカジュアルな印象を与えます。

編み方には、天竺編み、リブ編み、鹿の子編み、ケーブル編みなどがあり、伸縮性や肌触り、通気性も異なります。

使用される素材の種類が多い

セーターには、さまざまな天然繊維や化学繊維が使用されています。

代表的な素材は、次のとおりです。

  • ウール
  • カシミヤ
  • アルパカ
  • モヘア
  • アクリル
  • ポリエステル
  • 綿
  • レーヨン

ウールは保温性が高く、秋冬用のセーターに広く使用されています。

カシミヤは軽く、なめらかな肌触りが特徴ですが、摩擦や虫食いなどに注意が必要です。

アクリルはウールに似たふくらみを持ち、比較的手頃な価格で購入できます。

綿を使ったコットンセーターは、ウールに比べてチクチクしにくいものが多く、春や秋にも取り入れやすいでしょう。

実際の暖かさや肌触り、耐久性は、素材の種類だけでなく、混用率や糸の太さ、編み方によっても変わります。

きれいめな服装にも合わせやすい

セーターは、カジュアルからきれいめまで、幅広いコーディネートに使用できます。

無地のハイゲージセーターは、シャツ、ジャケット、スラックスなどと合わせやすく、オフィスカジュアルにも適しています。

一方、ケーブル編みやローゲージのセーターは、立体感があり、やわらかくカジュアルな印象になります。

首元の形も、クルーネック、Vネック、タートルネック、モックネックなどさまざまです。

トレーナーの特徴

スウェット生地を使ったトップス

トレーナーは、一般的にスウェット生地で作られた、フードのない長袖トップスを指します。

表面は比較的なめらかで、裏側にはループ状の裏毛や、毛羽立たせた裏起毛が使われることが多くあります。

首元、袖口、裾に伸縮性のあるリブを配置したデザインが代表的です。

スウェット生地も糸を編んで作られるため、広い意味ではニット生地の一種です。

ただし、セーターのように編み目そのものをデザインとして見せるというより、反物状の生地を衣服の形に裁断して縫製する方法が一般的です。

トレーナーは日本独自の呼び方

衣類を意味する「トレーナー」は、日本で定着した呼び方です。

英語では、一般的に「sweatshirt」と表現します。

「trainer」は、英語圏では指導者やトレーニングを行う人を意味するほか、イギリス英語ではスニーカーなどの運動靴を指す言葉として使われます。

そのため、海外で衣類のトレーナーについて伝える場合は、「sweatshirt」を使用するのが適切です。

裏毛と裏起毛がある

トレーナーに使われるスウェット生地は、裏側の仕上げによって、主に裏毛と裏起毛に分けられます。

裏毛は、生地の裏側が細かなループ状になっているものです。

綿を多く使用した裏毛生地は汗を吸いやすい傾向がありますが、実際の吸水性や乾きやすさは素材の混用率や加工によって異なります。

裏起毛は、生地の裏側を起毛させて、ふんわりとした状態に仕上げたものです。

起毛部分に空気を含みやすいため、同程度の厚さであれば、裏毛より暖かく感じられる傾向があります。

ただし、裏起毛であれば必ず非常に暖かいとは限りません。

生地の厚さや密度、素材、風の通しやすさなどによって、実際の保温性は変わります。

カジュアルで動きやすい

トレーナーは、ゆとりのあるシルエットや伸縮性のある生地を採用した製品が多く、身体を動かしやすいのが特徴です。

ジーンズ、チノパン、カーゴパンツ、スウェットパンツなどと合わせやすく、普段着やスポーツウェアとして活用できます。

近年は、オーバーサイズ、短めの丈、刺しゅう入りなど、ファッション性を重視したトレーナーも増えています。

シャツやロングスカート、センタープレスパンツなどと合わせれば、カジュアルすぎない着こなしも可能です。

セーターとトレーナーは生地の作り方が異なる

セーターは編み立てて衣服の形にすることが多い

セーターは、糸を編みながら身頃や袖などの形を作る製法が代表的です。

編み方や糸の太さを変えることで、厚さ、伸縮性、通気性、デザインなどを調整できます。

糸の編み目が見た目の一部になるため、ケーブル模様やリブ模様など、編み組織そのものを生かしたデザインが多く見られます。

トレーナーは生地を裁断して縫うことが多い

トレーナーは、反物状に作られたスウェット生地を、身頃や袖などの形に裁断して縫い合わせるのが一般的です。

このように、編んだ生地を裁断して縫製した衣類は、日本の衣料品分類ではカットソーと呼ばれます。

Tシャツ、ポロシャツ、スウェットシャツなども、広い意味ではカットソーの一種です。

ただし、商品の分類方法はメーカーや販売店によって異なる場合があります。

セーターとトレーナーはどちらが暖かい?

衣類の名称だけでは判断できない

セーターとトレーナーのどちらが暖かいかは、一概にはいえません。

暖かさを左右する主な要素は、次のとおりです。

  • 使用されている繊維
  • 生地の厚さ
  • 編み目の密度
  • 生地が含む空気の量
  • 裏起毛の有無
  • 風の通しやすさ
  • 衣服のサイズ感
  • インナーやアウターとの組み合わせ

厚手の衣類でも、編み目が粗く風を通しやすければ、屋外では寒く感じることがあります。

反対に、比較的薄手でも、保温性の高い素材を使い、編み目が詰まっている製品は暖かく感じられる場合があります。

ウールセーターは薄手でも暖かい場合がある

ウールは繊維の間に空気を含みやすく、保温性に優れた素材です。

そのため、薄手のウールセーターでも、綿を中心に作られたトレーナーより暖かく感じることがあります。

カシミヤやアルパカも、軽さと暖かさを両立しやすい素材です。

ただし、同じウールセーターでも、ウールの混用率や編み方、生地の厚さによって保温性は異なります。

裏起毛トレーナーは寒い時期に適している

厚手の裏起毛トレーナーは、生地の内側に空気を含みやすいため、寒い時期に向いています。

比較的丈夫で動きやすい製品も多く、普段着や屋外での軽い運動にも使用しやすいでしょう。

ただし、風を防ぐ機能はセーターにもトレーナーにも基本的には期待できません。

寒い日の屋外では、防風性のあるコートやジャケットを重ねることが重要です。

セーターとトレーナーのお手入れ方法の違い

セーターは洗濯表示を必ず確認する

ウールやカシミヤなどを使ったセーターは、水分、熱、摩擦によって縮みや型崩れが起こることがあります。

家庭で洗えるセーターは、洗濯表示と洗剤の用途表示を確認し、必要に応じておしゃれ着用の中性洗剤を使用します。

洗濯機を使用する場合は、洗濯表示に示された処理の強さに対応するコースを選びましょう。

洗濯桶にバツ印が付いている場合は、家庭で水洗いできません。

ただし、家庭洗濯禁止の表示があっても、必ずドライクリーニングできるとは限りません。

ドライクリーニングやウエットクリーニングの可否は丸形の表示で別に示されるため、すべての洗濯表示を確認し、必要に応じてクリーニング店に相談しましょう。

セーターは乾燥方法にも注意する

セーターは、水分を含んだ状態でハンガーにかけると、自重によって伸びたり、肩にハンガーの跡が付いたりすることがあります。

平干しが指定されている製品は、洗濯後に形を整え、平らな状態で乾かします。

ただし、すべてのセーターが平干し指定とは限りません。

つり干し、平干し、日陰干しなど、製品に付いている乾燥表示に従うことが大切です。

トレーナーは家庭で洗える製品が比較的多い

綿やポリエステルで作られたトレーナーは、家庭の洗濯機で洗える製品が比較的多くあります。

プリントや刺しゅうがある場合は、裏返して洗濯ネットに入れると、摩擦や引っ掛かりを抑えやすくなります。

濃い色の製品は色落ちや色移りが起こる可能性があるため、購入直後は白い衣類と分けて洗うと安心です。

タンブル乾燥によって、生地が縮んだりプリントが傷んだりすることもあります。

洗濯機で洗えるトレーナーであっても、乾燥機を使用できるとは限らないため、必ず洗濯表示を確認してください。

セーターとトレーナーの見分け方

表面の編み目を確認する

表面に糸の編み目がはっきりと見え、立体感や凹凸がある場合は、セーターである可能性が高いでしょう。

特に、ケーブル編み、リブ編み、透かし編みなどが見られるものは、一般的にセーターに分類されます。

一方、表面が比較的なめらかで、Tシャツを厚くしたような質感であれば、トレーナーの可能性があります。

生地の裏側を確認する

生地の裏側も、両者を見分けるポイントです。

裏側がタオルのようなループ状になっているものは、裏毛のトレーナーである可能性が高いでしょう。

裏側が細かく毛羽立ち、ふわふわしているものは、裏起毛のトレーナーである可能性があります。

ただし、セーターにも起毛加工された製品があるため、裏側だけで完全に判断できるわけではありません。

商品名や品質表示を確認する

見た目だけでは判断できない場合は、商品タグやオンラインショップの商品説明を確認しましょう。

「セーター」「ニット」「ニットプルオーバー」などと書かれていれば、一般的にセーターに分類されます。

「スウェット」「スウェットシャツ」「裏毛プルオーバー」と書かれていれば、トレーナーに相当する製品と考えられます。

なお、「プルオーバー」は、頭からかぶって着る衣服の形を表す言葉です。

セーターにもトレーナーにも使われるため、「プルオーバー」という表記だけでは生地の種類を判断できません。

セーターとトレーナーに似た衣類との違い

セーターとニットの違い

ニットは、糸を編んで作られた生地や製品を幅広く表す言葉です。

セーターは、ニット製品の一種に当たります。

厳密には、ニットが生地や製法を表す広い言葉で、セーターが衣服の種類を表す言葉です。

ただし、日本のファッション業界や販売店では、セーターそのものを「ニット」と呼ぶことも一般的です。

トレーナーとスウェットの違い

スウェットは、スウェット生地そのものを指す場合と、スウェット生地で作られた衣類の総称として使われる場合があります。

上半身に着るものはスウェットシャツ、下半身に着るものはスウェットパンツと呼ばれます。

日本では、フードのない長袖のスウェットシャツをトレーナーと呼ぶのが一般的です。

そのため、日常会話では「トレーナー」と「スウェット」がほぼ同じ意味で使われることもあります。

トレーナーとパーカーの違い

トレーナーとパーカーの分かりやすい違いは、フードの有無です。

一般的に、フードのないスウェットシャツをトレーナー、フード付きのものをスウェットパーカーと呼びます。

英語では、フード付きのスウェットシャツを「hoodie」または「hooded sweatshirt」と表現します。

ただし、パーカーはスウェット生地だけでなく、ニット、フリース、ナイロンなどでも作られます。

フードが付いているという理由だけで、スウェット生地とは判断できません。

トレーナーとカットソーの違い

カットソーは、編んで作られた生地を裁断し、縫い合わせた衣類を指す日本の衣料品用語です。

Tシャツ、ポロシャツ、スウェットシャツなどは、広い意味でカットソーに含まれます。

したがって、一般的なトレーナーはカットソーの一種です。

ただし、販売店によっては、薄手のTシャツや長袖シャツだけをカットソーとして分類している場合もあります。

セーターとトレーナーの選び方

きれいめに着たいならセーター

上品なコーディネートやオフィスカジュアルに取り入れたい場合は、セーターが適しています。

特に、編み目の細かいハイゲージセーターは、シャツやジャケット、スラックスなどと合わせやすいアイテムです。

黒、ネイビー、グレー、ベージュなどの落ち着いた色を選ぶと、着回しやすくなります。

動きやすさを重視するならトレーナー

普段着、散歩、軽い運動、子どもとの外遊びなど、動きやすさを重視する場合はトレーナーが便利です。

ゆとりのあるシルエットが多く、比較的気軽に洗える製品も豊富です。

ただし、装飾や特殊加工が施された製品は取り扱い方法が異なるため、購入前に洗濯表示を確認しましょう。

春や秋には薄手のタイプを選ぶ

春や秋には、薄手のコットンセーターや裏毛トレーナーが適しています。

日中と朝晩の寒暖差が大きい時期は、脱ぎ着しやすいアウターと組み合わせると体温を調節しやすくなります。

冬には素材と生地の厚さを確認する

冬に着用する場合は、ウールやカシミヤを使ったセーター、または厚手の裏起毛トレーナーが候補になります。

暖かさを重視するなら、商品名だけでなく、素材の混用率、生地の厚さ、編み目の密度、裏起毛の有無まで確認しましょう。

風の強い屋外で着る場合は、セーターやトレーナーの上に防風性のあるアウターを重ねることも重要です。

セーターとトレーナーに関するよくある質問

綿100%ならトレーナーですか?

綿100%というだけでは、トレーナーとは判断できません。

綿糸で編んだコットンセーターもあれば、綿を使ったスウェット生地のトレーナーもあります。

セーターとトレーナーを区別する際は、素材だけでなく、生地の構造や製法、商品の形も確認しましょう。

裏起毛ならトレーナーですか?

裏起毛はトレーナーによく使われますが、裏起毛であることだけでトレーナーとは判断できません。

パーカー、パンツ、ジャケット、カットソーなどにも裏起毛生地が使われます。

衣服の形と生地の種類を合わせて確認する必要があります。

セーターとトレーナーは同じように収納できますか?

どちらもたたんで収納できますが、特にセーターはハンガーにかけると肩に跡が付いたり、自重で伸びたりすることがあります。

そのため、セーターは形を整えてたたみ、引き出しや収納ケースに入れる方法が適しています。

トレーナーも厚手で重いものは、型崩れを防ぐためにたたんで収納するとよいでしょう。

トレーナーの下には何を着ればよいですか?

トレーナーの下には、Tシャツや吸湿性のあるインナーを着るのが一般的です。

首元から白いTシャツを少し見せれば、コーディネートに立体感を出せます。

汗や皮脂がトレーナーに直接付くのを抑えられるため、衣類を清潔に保ちやすくなる点もメリットです。

まとめ

セーターとトレーナーの主な違いは、使用する生地と製造方法です。

セーターは、ウール、アクリル、綿などの糸を編み立てて作るニット製品です。

トレーナーは、一般的に裏毛や裏起毛などのスウェット生地を裁断し、縫い合わせて作られます。

セーターは、きれいめで季節感のある着こなしに取り入れやすく、トレーナーはカジュアルで動きやすい服装に適しています。

ただし、暖かさや伸縮性、洗濯方法は、衣類の名称だけでは判断できません。

購入する際は、素材、生地の厚さ、編み方、裏起毛の有無、洗濯表示などを確認し、着用する季節や目的に合ったものを選びましょう。

以上、セーターとトレーナーの違いについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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