セーターを普通にハンガーへ掛けると、肩に出っ張った跡がついたり、着丈や袖が伸びたりすることがあります。
セーターをハンガーに収納したい場合は、肩を直接掛けるのではなく、二つ折りにしてからハンガーへ載せる「たたみ掛け」がおすすめです。
セーターの重さを分散できるため、型崩れを抑えながら、クローゼットへすっきり収納できます。
この記事では、セーターのハンガーを使ったたたみ方や、適したハンガーの選び方、収納時の注意点について詳しく解説します。
セーターを普通にハンガーへ掛けるとどうなる?
セーターは、編み目によって伸縮性が生まれる衣類です。
シャツやジャケットのように肩部分をハンガーへ掛けると、セーター自体の重さが肩や襟元に集中します。
そのまま長期間収納すると、肩にハンガーの先端が当たって「肩ポコ」ができたり、襟元や着丈が伸びたりする可能性があります。
特に、次のようなセーターは型崩れしやすいため注意が必要です。
- 厚手で重いセーター
- ざっくりと編まれたローゲージニット
- 丈や袖が長いオーバーサイズのセーター
- カシミヤやアルパカなどを使用した柔らかいニット
- 首元が大きく開いたセーター
- ビーズなどの重い装飾が付いたセーター
ただし、型崩れのしやすさは、素材だけで決まるものではありません。
編み目の粗さや製品全体の重さ、糸の太さ、素材の混用率などによっても変わります。
ハンガーを使って収納する場合は、セーターを二つ折りにして、重さが一部分へ集中しないようにすることが大切です。
セーターのハンガーを使った基本的なたたみ方
セーターをハンガーにたたみ掛けする場合は、縦半分にたたみ、身頃と袖をハンガーの左右へ分けて掛ける方法が簡単です。
自宅にある一般的なハンガーを使って実践できます。
1.セーターを平らな場所に広げる
テーブルやベッドなどの平らな場所に、セーターを広げます。
身頃や袖にシワがある場合は、手のひらで優しくならしながら形を整えましょう。
強く引っ張ると編み目が伸びる可能性があるため、軽く整える程度にしてください。
ボタンやビーズ、刺しゅうなどの装飾がある場合は、引っ掛かりや傷みを防ぐため、装飾部分を内側にしてたたむと安心です。
2.セーターを縦半分にたたむ
左右の袖が重なるように、セーターを縦半分にたたみます。
肩や脇、裾の位置をそろえると、ハンガーへ掛けたときに重さが偏りにくくなります。
タートルネックの場合は、襟を強く押さえつけたり、無理に小さく折り込んだりせず、自然な形に整えましょう。
3.セーターの脇部分にハンガーを置く
縦半分にたたんだセーターの脇付近に、ハンガーのフックがくるように置きます。
ハンガーのフックは、セーターの外側へ向けてください。
ハンガーの片側が身頃側、もう片側が袖側に伸びる配置になります。
脇付近を支点にすることで、肩だけにセーターの重さが集中するのを防げます。
4.身頃をハンガーへ折り掛ける
セーターの裾を持ち上げ、ハンガーの片側へかぶせるように折り掛けます。
裾が長く垂れ下がらない位置まで折り返しましょう。
丈の長いセーターは、身頃を一度軽く折ってからハンガーへ掛けると、コンパクトに収納できます。
ただし、何度も細かく折ると、折りジワがつきやすくなります。
編み地を強く押さえつけず、ふんわりと掛けるのがポイントです。
5.袖を反対側へ折り掛ける
重ねた袖を持ち上げ、身頃とは反対側のハンガーへ折り掛けます。
袖口が長く垂れ下がる場合は、袖を途中で軽く折り返してください。
身頃と袖をハンガーの左右へ分けることで、セーターの重さを分散できます。
6.全体のバランスを整える
最後に、身頃と袖のどちらか一方だけが重くなっていないか確認します。
セーターが傾いている場合は、折り掛ける位置を少しずらして調整しましょう。
ハンガーからずり落ちないことを確認したら、クローゼットへ収納します。
参考サイト
ニットのおすすめの収納方法は?畳み方とハンガーへのかけ方などを解説
横棒付きハンガーを使ったセーターのたたみ方
スラックス用などの横棒が付いたハンガーを使う方法もあります。
縦半分にたたむと装飾が重なってしまうセーターや、比較的薄手のセーターに適した方法です。
1.セーターの袖を身頃の上に重ねる
セーターを平らな場所へ広げ、左右の袖を身頃の上に重ねます。
袖同士が重なりすぎる場合は、斜め下へ向けて折ると厚みを抑えられます。
2.セーターを横半分にたたむ
裾を肩の方向へ持ち上げ、セーターを横半分にたたみます。
装飾やボタンがある場合は、強く押さえつけないようにしましょう。
3.ハンガーの横棒に掛ける
横半分にたたんだセーターを、ハンガーの横棒に掛けます。
セーターの前後が同じくらいの長さになるように調整してください。
片側だけが長いと、重さが偏ってずり落ちやすくなります。
横棒が細い場合は、ハンガーの跡がつく可能性があります。
太くて丸みのある横棒を選ぶか、清潔で乾いた薄手のタオルを巻いてから掛けると、折り跡を軽減できます。
セーターをハンガーへたたみ掛けするメリット
肩にハンガーの跡がつきにくい
通常の掛け方では、ハンガーの先端がセーターの肩部分に当たり続けます。
その結果、肩に出っ張った跡が残る「肩ポコ」ができることがあります。
たたみ掛けなら、セーターの肩をハンガーの先端へ直接載せないため、肩ポコを防ぎやすくなります。
着丈や袖丈が伸びにくい
セーターを通常どおり肩掛けすると、身頃や袖が下へ垂れ下がり、その重さが肩や襟元にかかります。
たたみ掛けは身頃と袖をハンガーの上へ載せるため、セーターの重さを複数の場所へ分散できます。
着丈や袖丈、襟元が伸びるリスクを軽減できるのがメリットです。
クローゼットから取り出しやすい
セーターを引き出しや収納ケースに重ねて収納すると、下にある衣類を取り出しにくくなることがあります。
ハンガーへたたみ掛けしておけば、所有しているセーターを見渡しやすく、必要なものをすぐに取り出せます。
着用頻度の高いセーターを収納する方法として便利です。
細かいたたみジワを減らせることがある
ハンガーへのたたみ掛けは、セーターを何度も細かく折らずに収納できます。
そのため、通常のたたみ収納よりも細かなたたみジワを減らせる場合があります。
ただし、細いハンガーを使用したり、同じ位置で長期間掛けたりすると、ハンガーが当たる部分に横方向の折り跡がつくことがあります。
セーターのたたみ掛けに適したハンガー
セーターのたたみ掛けには、衣類を支える部分に適度な太さと丸みがあり、滑りにくいハンガーが適しています。
セーターの重さに耐えられるかどうかも確認しましょう。
滑り止め加工のあるハンガー
表面に起毛加工やゴム加工が施されたハンガーは、セーターがずり落ちにくいのが特徴です。
滑らかな素材や、首元が大きく開いたセーターにも使いやすいでしょう。
ただし、ゴム部分や滑り止め部分に強く押し付けると、編み地に跡が残ることがあります。
セーターを強く巻き付けず、ふんわりと掛けてください。
太さと丸みのあるハンガー
衣類を支える部分が細すぎると、セーターの重さが狭い範囲へ集中します。
ハンガーが当たった部分に、深い折り跡がつく可能性もあります。
適度な太さがあり、角が丸くなっているハンガーを選ぶと、重さを分散しやすくなります。
表面が滑らかな木製ハンガー
木製ハンガーは強度と安定感があり、厚手のセーターにも使用しやすいタイプです。
ただし、木の表面にささくれがあると、毛糸や編み目を引っ掛ける可能性があります。
使用前に表面を触り、引っ掛かる部分がないか確認しましょう。
横棒付きのハンガー
横棒付きハンガーは、セーターを横半分にして掛ける場合に便利です。
横棒にも滑り止め加工があるものを選ぶと、セーターがずり落ちにくくなります。
横棒が極端に細いハンガーは、折り跡がつきやすいため注意してください。
針金ハンガーは長期収納を避ける
針金ハンガーは細いため、セーターの重さが狭い範囲に集中します。
たたみ掛けをしても、ハンガーが当たった部分に折り跡が残る可能性があります。
セーターを一時的に掛けることはできますが、長期収納には、より太くて丸みのあるハンガーがおすすめです。
セーターがハンガーから落ちるときの対処法
滑り止め付きハンガーへ交換する
表面が滑らかなプラスチック製や金属製のハンガーは、セーターがずり落ちやすい場合があります。
滑り止め加工が施されたハンガーへ交換すると、安定しやすくなります。
身頃と袖を少し深めに掛ける
身頃や袖をハンガーへ浅く載せていると、クローゼットの扉を開閉したときや、隣の衣類を取り出したときに落ちることがあります。
裾や袖をハンガーの内側まで少し深めに折り掛けてください。
ただし、きつく巻き付けると編み地に跡がつくため、ふんわりと掛けることが大切です。
左右の重さを調整する
身頃側または袖側だけが重くなると、セーターが傾いて落ちやすくなります。
脇とハンガーの位置を少しずらし、左右の重さが均等になるように調整しましょう。
クローゼットへ詰め込みすぎない
衣類を詰め込みすぎると、隣の服を取り出す際にセーターが引っ掛かり、ハンガーから落ちることがあります。
セーターが強く押しつぶされたり、隣の衣類と密着したりしない程度に間隔を空けて収納しましょう。
セーターをハンガーで収納するときの注意点
完全に乾かしてから収納する
湿ったセーターを折り重ねて収納すると、内側に湿気が残ることがあります。
生乾きの臭いやカビ、変色などにつながる可能性があるため、完全に乾かしてから収納してください。
洗濯表示に合った方法で乾かす
水分を含んだセーターは重くなっています。
洗濯後のセーターを1本のハンガーへ通常どおり肩掛けすると、袖や身頃が伸びる原因になります。
ただし、セーターの乾燥方法は製品によって異なります。
洗濯表示に「平干し」の記号がある場合は、平干しネットなどを使用しましょう。
「つり干し」ができるセーターでも、ハンガーを複数本使って身頃や袖を支えると、重さを分散できます。
素材だけで一律に判断せず、洗濯表示やブランドの取扱説明を優先してください。
長期間同じ位置で掛け続けない
たたみ掛けでも、同じ位置に長期間ハンガーが当たり続けると、折り跡が残ることがあります。
長く収納する場合は、ときどき掛ける位置や折り目を変えましょう。
シーズンオフなどで数か月間保管する場合は、ハンガーではなく、形を整えて平らにたたむ収納方法が適しています。
クローゼットの湿気対策をする
クローゼットの中に湿気がこもると、カビや臭いの原因になります。
定期的に扉を開けて換気し、必要に応じて除湿剤を使用しましょう。
除湿剤に水がたまるタイプは、容器を倒すと液体がこぼれる可能性があります。
セーターやほかの衣類に触れない、安定した場所へ置いてください。
収納前に汚れを落とす
セーターには、目立たなくても汗や皮脂、食べこぼしなどが付着しています。
汚れが残ったまま保管すると、黄ばみや臭い、虫食いの原因になる可能性があります。
長期保管する前は、洗濯表示に従って洗うか、家庭で洗えないものはクリーニングを検討しましょう。
防虫剤は製品表示に従って使用する
ウールやカシミヤなどの動物性繊維を含むセーターは、衣類害虫による被害を受けることがあります。
収納前に汚れを落とし、収納場所に適した防虫剤を使用しましょう。
異なる種類の防虫剤を一緒に使用すると、成分の組み合わせによって薬剤が溶け、衣類のシミや変色につながることがあります。
併用できる製品もありますが、自己判断で混ぜず、それぞれのパッケージに記載された注意事項を確認してください。
ハンガー収納と平置き収納の使い分け
すべてのセーターが、ハンガー収納に適しているわけではありません。
セーターの重さや素材、着用頻度、収納期間に合わせて、たたみ掛けと平置き収納を使い分けましょう。
ハンガーへのたたみ掛けが向いているセーター
次のようなセーターは、ハンガーへのたたみ掛けが比較的向いています。
- 日常的によく着用するセーター
- 薄手から中厚手のセーター
- 短期間だけ収納するセーター
- 引き出しに重ねると取り出しにくいセーター
- クローゼット内で見つけやすくしたいセーター
ただし、薄手のセーターでも、編み地が非常に柔らかい場合や、伸びやすい場合があります。
実際に掛けたときの状態を確認し、型崩れが見られる場合は平置き収納へ変更してください。
平置き収納が向いているセーター
次のようなセーターは、引き出しや棚へ平らにたたんで収納するのがおすすめです。
- 厚手で重量のあるセーター
- ざっくりと編まれたローゲージニット
- 重い手編みのセーター
- カシミヤなどのデリケートなセーター
- ビーズやスパンコールなどの装飾が多いセーター
- 丈の長いニット
- シーズンオフに長期間保管するセーター
平置きする場合も、衣類を上へ重ねすぎないように注意しましょう。
重みで毛足や装飾がつぶれる場合があります。
セーターにハンガーの跡がついたときの対処法
軽い跡はスチームで整えられる場合がある
軽い折り跡や肩ポコは、衣類スチーマーやスチームアイロンの蒸気で整えられる場合があります。
ただし、最初にセーターのアイロン表示を確認してください。
アイロン禁止やスチーム禁止の衣類には使用できません。
スチームを使用できる場合は、機器の取扱説明書に従って、生地から適切な距離を空けます。
目立たない場所で試してから、蒸気を当てて手で優しく形を整えましょう。
熱に弱い化学繊維や、熱で変形する装飾が付いたセーターには特に注意が必要です。
アイロンを強く押し当てない
セーターにアイロンを強く押し当てると、毛足がつぶれたり、編み地が平らになったりすることがあります。
テカリや変形の原因にもなるため、通常のシャツのように強くプレスしないでください。
アイロンを使用できる場合も、洗濯表示に記載された上限温度を守り、必要に応じて当て布を使用しましょう。
跡を直したあとは形を整えて乾かす
蒸気を当てたあとは、セーターの形を優しく整えます。
すぐにハンガーへ掛け直すのではなく、平らな場所で湿気と熱を十分に取り除いてから収納してください。
まとめ
セーターをハンガーへ収納するときは、肩を直接掛けるのではなく、縦半分にたたんで脇付近にハンガーを置き、身頃と袖を左右へ折り掛ける方法がおすすめです。
セーターの重さを分散できるため、肩の出っ張りや襟元、着丈、袖丈の伸びを抑えやすくなります。
使用するハンガーは、セーターを支える部分に適度な太さと丸みがあり、滑り止め加工が施されたものを選びましょう。
以上、セーターのハンガーを使ったたたみ方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

