古くなったポロシャツは、すぐに処分せず、衣類やバッグ、小物、掃除用品などにリメイクできます。
ポロシャツには、襟、前立て、ボタン、胸ポケットといった特徴的なパーツがあります。
これらを生かせば、一般的なTシャツとは異なるデザインのリメイクを楽しめます。
ただし、ポロシャツの生地や厚さ、伸縮性は製品によって異なります。
鹿の子のように比較的しっかりした編み地もあれば、薄手のドライ素材やメッシュ素材もあります。
リメイク方法を決める前に、生地の素材や傷み方を確認することが大切です。
リメイク前に確認しておきたいポイント
生地の傷みを確認する
最初にポロシャツを平らに広げ、全体の状態を確認します。
主に確認したいのは、次のような部分です。
・襟や袖口の伸び
・脇や裾のほつれ
・穴や破れ
・汗じみや黄ばみ
・色あせ
・毛玉
・生地の薄れ
・縫い目の傷み
襟や袖など一部分だけが傷んでいる場合は、その部分を取り外したり短くしたりすることで、衣類として再利用できます。
小さな穴や汚れであれば、ワッペンや刺しゅう、別布などで隠す方法もあります。
一方、生地全体が薄くなっている場合や、軽く引っ張っただけで破れそうな場合は、衣類やバッグへのリメイクには向きません。
その場合は、掃除用クロスや収納用の詰め物など、強度を必要としない用途に使うとよいでしょう。
洗濯してから作業する
リメイク前には、ポロシャツを洗濯して十分に乾かします。
皮脂、汗、汚れ、撥水成分、仕上げ剤などが残っていると、布用接着剤やアイロン接着シートが十分に付かないことがあります。
洗濯後にアイロンをかけてしわを伸ばしておくと、採寸や裁断もしやすくなります。
ただし、アイロンを使用する際は洗濯表示を確認し、素材に適した温度に設定してください。
プリント、ワッペン、圧着ロゴなどが付いている部分には、直接アイロンを当てないようにしましょう。
素材表示を確認する
ポロシャツには、綿、ポリエステル、綿とポリエステルの混紡など、さまざまな素材が使われています。
綿素材は比較的縫いやすく、吸水性があり、天然繊維用の染料で染めやすい傾向があります。
ポリエステル素材は乾きやすく耐久性がありますが、高温のアイロンでテカリや変形が起こることがあります。
また、一般的な天然繊維用染料では染まりにくいため、染色する場合は合成繊維に対応した染料が必要です。
綿とポリエステルの混紡素材は、天然繊維用染料を使うと主に綿の部分だけが染まります。
ポリエステルの割合が高いほど、淡い色や霜降り状の仕上がりになることがあります。
生地の伸び方を確認する
ポロシャツは編み地で作られていることが多く、横方向に伸びる性質があります。
伸縮性の高い生地を通常の直線縫いだけで縫うと、着脱時に縫い目が伸びず、糸が切れることがあります。
縫製には、ニット用またはボールポイント系のミシン針を使うと、生地の編み糸を傷めにくくなります。
糸は一般的なポリエステルミシン糸でも使用できますが、伸縮縫いや細かいジグザグ縫いを選ぶと安心です。
伸縮性のある専用糸を使う場合は、使用するミシンに対応しているか確認しましょう。
ポロシャツを衣類としてリメイクする方法
襟を外してノーカラー風にする
襟が擦り切れている場合は、襟を取り外してノーカラー風にアレンジできます。
リッパーや小さなはさみを使い、襟を身頃に縫い付けている糸を少しずつほどきます。
ただし、ポロシャツの襟は首まわりに挟み込むように縫われていることがあり、単純に襟だけを外せない場合があります。
前立てとの接続部分も複雑になりやすいため、無理に引っ張ったり一度に切ったりしないようにしましょう。
襟を外したあとは、首まわりが伸びないように端を処理します。
バイアステープや伸縮性のあるニットテープで切り口を包むと、形を安定させやすくなります。
前立てを残せば、ヘンリーネックに近いデザインに仕上げることもできます。
襟を外すリメイクは難易度が比較的高いため、初心者は襟の先端だけを小さく整える方法や、傷んだ部分を別布で覆う方法から始めるとよいでしょう。
袖を外してノースリーブにする
袖口の汚れや伸びが目立つ場合は、袖を取り外してノースリーブにできます。
きれいに仕上げたい場合は、袖と身頃をつないでいる縫い目をほどきます。
その後、アームホールの縫い代を内側に折り、伸縮縫いや細かいジグザグ縫いで縫います。
バイアステープで包む方法もあります。
袖を縫い目ごと外さず、好みの位置で切ることもできます。
ただし、ポロシャツに多い鹿の子などの編み地は、切り口から編み目がほどけたり、糸が飛び出したり、端が丸まったりすることがあります。
切りっぱなしでも一時的には着用できますが、アームホールは腕の動きによって負荷がかかる部分です。
長く使う場合は、切り口を折って縫うか、テープで包むなどの端処理を行いましょう。
袖を短くしてキャップスリーブ風にする
半袖を短く切り、キャップスリーブ風にアレンジする方法もあります。
まず着用し、希望する袖丈に印を付けます。
完成する長さだけで切らず、折り返し分の縫い代を残して裁断します。
片側を裁断したら、その形を反対側へ写すと、左右の長さをそろえやすくなります。
ただし、ポロシャツには生地のねじれや左右差がある場合があります。
肩線や脇線を基準にして、左右の位置を確認してから切りましょう。
袖を短くしすぎると脇が見えやすくなるため、少し長めに切り、試着しながら調整する方法が安全です。
裾を短くしてクロップド丈にする
丈が長いポロシャツは、裾を短くしてクロップド丈にできます。
まず着用した状態で希望の完成丈に印を付けます。
その後ポロシャツを脱ぎ、平らな場所に置いて裾線を整えます。
裾を二つ折りにする場合は、完成丈から2〜3センチ程度の縫い代を残すのが目安です。
ただし、必要な縫い代は仕上げ方によって異なります。
ロックミシンをかけて一つ折りにする場合や、裾上げテープを使う場合は、使用方法に合わせて調整してください。
伸縮性のある生地を縫う場合は、伸縮縫いや細かいジグザグ縫いを使います。
通常の直線縫いだけで仕上げると、着脱時に縫い糸へ負担がかかる可能性があります。
裾にゴムを入れて絞る
裾が伸びているポロシャツは、裾にゴムを入れてシルエットを変えることができます。
裾を内側に折ってゴム通しを作り、平ゴムや丸ゴムを通します。
裾が軽く絞られるため、スポーティーな印象になります。
ゴムを強く締めすぎると、動いたときに裾がずり上がったり、腹部が締め付けられたりします。
最初は長めのゴムを入れ、試着しながら少しずつ長さを調整しましょう。
身幅を詰めてサイズを小さくする
身幅が大きいポロシャツは、脇を縫い直すことで細くできます。
ポロシャツを裏返して着用し、脇の余る部分を左右均等につまみます。
安全なクリップやチャコペンで縫う位置に印を付けてから脱ぎます。
着用したまま待ち針を刺すのは危険なため避けてください。
袖も細くしたい場合は、袖下から脇、裾までを滑らかにつなげるように縫います。
最初から余分な生地を切り落とさず、仮縫いした状態で一度試着すると失敗を防げます。
細くしすぎると腕が動かしにくくなったり、前立てが引っ張られたりするため、適度なゆとりを残しましょう。
脇にスリットを入れる
裾まわりが窮屈なポロシャツは、脇にスリットを入れると動きやすくなります。
まずスリットの深さを決め、脇の縫い目を必要な位置までほどきます。
ほどいた部分の縫い代を左右へ折り、端を縫って仕上げます。
スリットの上端には力が集中しやすいため、返し縫いや補強縫いを入れてください。
切り込みを入れるだけでは裂ける可能性があるため、必ず端処理と補強を行いましょう。
胸元をアレンジする
前立てや襟を調整して、胸元を広く見せるアレンジもできます。
ただし、前立ては複数の生地や芯地で補強されていることがあり、切り方を誤ると形が崩れます。
Vネック風に切り込みを入れる場合は、切り口をバイアステープなどで処理する必要があります。
初心者には難易度が高いため、襟を小さく整える、上のボタンを外す、装飾テープを付けるなど、切り込みを入れない方法がおすすめです。
装飾を加えてデザインを変える方法
ワッペンで穴や汚れを隠す
小さな穴や落ちない汚れは、ワッペンやアップリケで隠せます。
穴の周囲はすでに生地が弱くなっていることが多いため、ワッペンを表側に貼るだけでは十分に補強できない場合があります。
穴より大きな当て布を裏側に付け、その上から表側にワッペンを重ねると、傷んだ部分への負担を軽減できます。
アイロン接着タイプのワッペンは手軽ですが、洗濯や生地の伸縮によってはがれることがあります。
可能であれば、ワッペンの周囲を手縫いやミシンで縫い留めると耐久性が高まります。
ポリエステルを含む生地へアイロン接着する場合は、衣類の洗濯表示と接着材の指定温度を確認してください。
当て布を使用し、目立たない場所で試してから作業しましょう。
刺しゅうを加える
胸元、襟、袖などに刺しゅうを加えると、シンプルなポロシャツの印象を変えられます。
イニシャル、花、幾何学模様など、小さく単純なデザインから始めると失敗しにくくなります。
ポロシャツの編み地は伸びやすいため、刺しゅう枠へ強く張りすぎると、枠を外したあとに生地が縮み、刺しゅう部分が波打つことがあります。
裏側に刺しゅう用安定紙や薄手の接着芯を当てると、生地の伸びを抑えられます。
肌に直接触れる部分へ刺しゅうする場合は、硬い接着芯や糸端が刺激にならないように注意してください。
布用スタンプやステンシルを使う
布用スタンプやステンシルを使えば、模様や文字を比較的均一に付けられます。
作業前に、ポロシャツの中へ厚紙やプラスチック板を入れ、インクが背面へ染みるのを防ぎます。
布用インクや布用絵の具は、一度に多く付けず、少量ずつ重ねましょう。
製品によっては、乾燥後にアイロンで熱を加えて定着させる必要があります。
一方で、自然乾燥だけで定着する製品もあります。
必ず使用するインクや絵の具の説明書を確認してください。
撥水加工や防汚加工が施されたポロシャツでは、インクが定着しにくいことがあります。
また、鹿の子生地は表面に凹凸があるため、細い線よりも大きな模様のほうが仕上げやすい傾向があります。
布用ペンで文字や絵を描く
布用ペンを使えば、文字やイラストを自由に描けます。
下書きには、時間がたつと消えるチャコペンや、水で消せる布用ペンを使うと便利です。
一般的な油性ペンは、にじみ、色落ち、生地の硬化などが起こることがあります。
衣類への使用を前提に作られた布用ペンを選びましょう。
ポロシャツの表面は凹凸があるため、細かいイラストよりも太めの文字や大きな図柄が向いています。
別の布を縫い付ける
袖、胸ポケット、背中、裾などへ別の布を縫い付けると、切り替えデザインにできます。
古いシャツ、バンダナ、ハンカチなどを組み合わせてもよいでしょう。
新しい綿布などを使う場合は、あらかじめ水通しして縮みを確認します。
ポロシャツと別布の伸縮性や縮み方が大きく異なると、洗濯後に縫い目が引きつれたり、全体がゆがんだりすることがあります。
伸びない布は小さな装飾として使うか、ポロシャツ側の伸びを妨げない位置に付けるとよいでしょう。
胸ポケットを付ける
胸元にポケットを追加すると、デザインを変えながら汚れや穴も隠せます。
別の古着から取り外したポケットを再利用することもできます。
新しく作る場合は、布を好みの形に切り、縫い代を内側に折ります。
ポケットの上辺を先に縫い、その後、上辺以外をポロシャツへ縫い付けます。
位置を決める際は、着用して鏡で確認し、チャコペンや安全なクリップで目安を付けます。
その後、ポロシャツを脱ぎ、平らに置いて水平や左右位置を確認してから仮止めしましょう。
レースやリボンを付ける
襟、袖、裾へレースやリボンを付けると、柔らかい印象に変えられます。
縫い付ける際は、ポロシャツの生地を引っ張らず、自然な状態で固定します。
首まわりや袖口など、着脱時に伸びる部分へ伸縮性のない装飾を付けると、着にくくなることがあります。
伸びる部分には、ストレッチレースや伸縮性のあるテープを選ぶとよいでしょう。
色あせたポロシャツを染め直す方法
染色できる素材か確認する
染め直す前に、洗濯表示で素材の混用率を確認します。
綿、麻、レーヨンなどの天然繊維や再生繊維は、対応する家庭用染料で比較的染めやすい素材です。
ポリエステルは、一般的な天然繊維用染料ではほとんど染まりません。
合成繊維用の染料を使えば染められる場合がありますが、90度を超える高温処理を必要とする製品もあります。
高温によってプリント、接着芯、ロゴ、ボタンなどが変形する可能性もあります。
必ずポロシャツの洗濯表示と、染料メーカーの説明を確認してください。
染色に使用する鍋や器具は、食品調理用と共用しないようにしましょう。
現在より濃い色に染める
色あせを目立ちにくくしたい場合は、元の色より濃い色へ染める方法が基本です。
薄い色から濃い色への変更は比較的行いやすい一方、濃い色を薄くするには脱色が必要です。
脱色剤は生地を傷める可能性があるため、古いポロシャツでは破れやすくなることがあります。
また、染め直せば必ず均一な色になるわけではありません。
日焼け、漂白剤、汗、摩耗などによって繊維が傷んでいる部分は、ほかの部分と染まり方が異なることがあります。
特に、襟、肩、脇、前立てなどは色むらが残りやすい部分です。
染料の使用量、水温、染色時間は、製品の説明書に従ってください。
混紡素材を染める
綿とポリエステルの混紡素材を天然繊維用染料で染めると、主に綿の部分だけが染まります。
ポリエステルの割合が高いほど、薄い色や霜降り状の仕上がりになる可能性があります。
縫い糸、芯地、ロゴ、ボタンなどがポリエステル製の場合は、元の色が残ることもあります。
均一な仕上がりを求める場合は、混用率を確認したうえで染料を選びましょう。
タイダイ染めにする
部分的な色あせや染みがある場合は、単色染めよりもタイダイ染めのほうが目立ちにくくなることがあります。
ポロシャツをねじったり折り畳んだりして輪ゴムで固定し、染料を付けます。
均一に染める必要がないため、色むらをデザインとして生かせます。
ただし、油汚れや漂白剤による変色部分は、染料が入りにくいことがあります。
襟や前立ては生地が重なっているため、身頃とは異なる染まり方になる可能性があります。
ポロシャツを別の衣類に作り替える方法
子ども用のトップスにする
大人用のポロシャツは、生地を裁断し直して子ども用のトップスに作り替えられます。
元の前立て、襟、胸元のロゴなどを生かすと、ポロシャツらしいデザインを残せます。
既製の子ども服を参考にする場合は、服の外周をそのまま切るのではなく、縫い代と着用時のゆとりを加える必要があります。
特に確認したいのは、首まわり、肩幅、腕の動かしやすさ、身幅です。
頭が通る大きさが確保できているかも確認してください。
ボタンや小さな装飾は、外れると誤飲につながる可能性があります。
取れかけたパーツは取り外すか、十分に補強しましょう。
子ども服へのリメイクは寸法調整が必要になるため、裁縫に慣れた人向けです。
ペット用の服にする
ポロシャツの身頃や袖を使い、小型犬などの服を作ることもできます。
首まわり、胴回り、背丈だけでなく、前脚の可動域も確認します。
排泄部分を覆わない形にし、呼吸や動きを妨げない程度のゆとりを持たせてください。
縫い代や硬いパーツが皮膚に当たると、擦れや不快感の原因になります。
ボタン、ひも、ビーズなど、かじって飲み込む可能性がある装飾は避けましょう。
気温が高いときに長時間着せると、体温調節を妨げることがあります。
着用中は様子を確認し、目を離したまま長時間着せ続けないことが大切です。
簡易スカートにする
大きめのポロシャツは、身頃部分を利用して簡易的なスカートにできます。
脇から下の部分を使い、上端を折り返してゴム通しを作ります。
ただし、最も幅の広い腰回りが無理なく通るか、裁断前に確認してください。
ポロシャツ1枚では幅が足りないこともあります。
その場合は、別布を両脇へ足したり、2枚のポロシャツを組み合わせたりします。
ポロシャツには前後で裾の長さが異なる製品や、脇スリットが入っている製品があります。
スカートにする場合は、裾線を整えるか、スリット部分を縫い直す必要があります。
生地が薄く透ける場合は、裏地やペチコートを使用しましょう。
アームカバーにする
長袖ポロシャツであれば、袖を切り取ってアームカバーにできます。
袖口を手首側として利用し、切り取った側へゴムを入れます。
ゴムを強く締めすぎると、腕を圧迫することがあります。
装着した状態で指が入る程度のゆとりを確保しましょう。
半袖ポロシャツの場合は、身頃から長方形の生地を切り出し、筒状に縫う方法もあります。
左右で太さや長さが異ならないように、同じ型紙を使って裁断してください。
バッグや小物にリメイクする方法
トートバッグにする
ポロシャツの身頃を使えば、簡易的なトートバッグを作れます。
袖や襟まわりを切り取り、身頃を袋状に整えます。
裾側を縫い閉じ、肩部分や別布で持ち手を作ります。
前立てや胸ポケットを残すと、元のポロシャツらしさを生かせます。
ただし、ポロシャツ生地は伸びやすいため、そのままでは重い荷物を入れるバッグには向きません。
内側に伸びにくい布帛の裏地を付ける、接着芯を貼る、底板を入れるなどの補強が必要です。
持ち手の付け根には特に大きな力がかかります。
四角形と対角線を組み合わせて縫うなど、補強縫いを行いましょう。
簡易エコバッグにする
軽い衣類、タオル、パンなどを入れる用途であれば、簡易的なエコバッグにできます。
袖ぐりを持ち手として使える形に裁断し、裾を縫い閉じます。
切り口は、内側へ折って縫うか、バイアステープで包みます。
ポロシャツ生地は重さによって伸びるため、飲料、瓶、缶などの重い物を入れる用途には適していません。
持ち運ぶ物の重さを考えて使用しましょう。
巾着袋にする
身頃から長方形の生地を切り出し、両脇と底を縫えば巾着袋を作れます。
上端を折り返してひも通しを作り、ひもを通します。
旅行用の衣類収納袋、靴袋、小物入れなどに利用できます。
伸びやすい生地の場合は、裏地を付けると形が安定します。
前立て、胸ポケット、ロゴなどを装飾として残すと、元のデザインを生かせます。
ポーチにする
胸ポケットやロゴ部分を中心に生地を切り取り、ファスナーを付ければポーチになります。
ポロシャツ生地だけでは形が崩れやすいため、裏側へ接着芯を貼ると安定します。
ポリエステル素材へ接着芯を貼る場合は、接着芯の指定温度と衣類の洗濯表示を確認してください。
当て布を使い、短時間ずつ圧着すると生地を傷めにくくなります。
ファスナー付けが難しい場合は、面ファスナー、スナップボタン、ひもなどで閉じる形にすると作りやすくなります。
ペットボトルホルダーにする
袖や身頃を筒状に縫い、底を付けるとペットボトルホルダーを作れます。
ポロシャツ生地だけでは保冷性や防水性がほとんどありません。
保冷目的で使う場合は、保冷シートや防水性のある裏地を追加します。
ただし、保冷シートを入れても、製品と同等の保冷性能が得られるとは限りません。
冷たいボトルでは結露が発生するため、水分が染み出さない構造にする必要があります。
持ち手にはボトルの重さがかかるため、伸びにくいテープや丈夫な別布を使い、取り付け部分を補強しましょう。
ティッシュケースにする
胸ポケット部分は、小さなケースやポケットティッシュ入れとして再利用できます。
胸ポケットの周囲を縫い代付きで切り取り、裏布を付けて形を整えます。
身頃の生地から長方形を切り出し、中央が重なるように折って縫う方法でも作れます。
生地が伸びすぎる場合は、薄手の接着芯を貼ると使いやすくなります。
インテリア用品にリメイクする方法
クッションカバーにする
大きめのポロシャツは、クッションカバーにリメイクできます。
身頃をクッションの形に合わせて裁断し、周囲を縫います。
前立てを中央に配置すれば、ボタン部分を開閉口として利用できます。
ただし、前立ての開口部が短い場合は、クッションを出し入れしにくくなります。
背面に生地を重ねた開口部を作るか、ファスナーを追加すると便利です。
伸縮性のある生地では、クッションと同寸またはわずかに小さく作ると、たるみを抑えられることがあります。
ただし、小さくしすぎると前立てや縫い目が引っ張られます。
仮縫いした状態でクッションを入れ、張り具合を確認してから仕上げましょう。
枕カバーにする
身頃部分を長方形に裁断し、袋状に縫えば枕カバーにできます。
顔や首に触れる位置へ、襟、ボタン、胸ポケット、硬い縫い代などが来ないように配置してください。
接着芯や厚い刺しゅうが付いた部分も、寝心地を損なう可能性があります。
十分に洗濯しても汗じみやにおいが残る場合は、寝具への再利用を避けましょう。
椅子やスツールのカバーにする
伸縮性のあるポロシャツは、小型の椅子や丸椅子の簡易カバーに利用できます。
座面より少し大きく裁断し、周囲へゴムを通します。
生地が薄い場合は、汚れや小さな傷を隠すためのカバーとして使用できます。
ただし、座面は摩擦が多いため、古いポロシャツ生地では早く破れる可能性があります。
長期間使用する張り替え用の生地には向きません。
ファブリックパネルにする
ロゴ、刺しゅう、柄など、思い出のある部分を切り取り、木製パネルや厚紙へ張ればファブリックパネルになります。
生地を強く引っ張りすぎると、編み目や柄がゆがみます。
上下左右を少しずつ均等に引きながら固定しましょう。
布用接着剤を使う場合は、表面へ染み出さないように薄く塗ります。
タッカーを使う場合は、針の先端が表面へ出ない厚さの土台を使用してください。
実用品として再利用する方法
掃除用クロスにする
生地全体が傷んでいるポロシャツは、掃除用クロスとして再利用できます。
綿を多く含む生地は吸水性があるため、水拭き、窓拭き、床掃除などに向いています。
ポリエステルを多く含む生地は、綿ほど水を吸わない場合がありますが、乾拭きやほこり取りに利用できます。
鹿の子生地の凹凸は、表面の汚れを拭き取るのに役立つことがあります。
切り口から糸が出る場合は、端をジグザグ縫いするか、使い捨ての掃除布として使用しましょう。
靴磨き用の布にする
柔らかい綿素材であれば、靴クリームを塗る布として使えます。
ボタン、厚い縫い目、刺しゅうなどが残っていると、革の表面を傷付ける可能性があります。
身頃の平らで柔らかい部分だけを切り出してください。
鹿の子生地は表面に凹凸があるため、クリームを塗る用途には使えても、繊細な艶出しには向かない場合があります。
仕上げ磨きには、より滑らかな綿布を使うとよいでしょう。
緩衝材や収納用の詰め物にする
ポロシャツを適当な大きさに切れば、割れ物を包む布や、バッグ、靴、帽子などの型崩れを防ぐ詰め物として使えます。
旅行時に靴を包んだり、季節物のバッグの中へ詰めたりする用途にも便利です。
金属ボタンや硬い装飾が付いている場合は、収納品を傷付けないように取り外してから使用してください。
鍋つかみには使用しない
古いポロシャツだけで鍋つかみを作ることは推奨できません。
ポロシャツにはポリエステルが含まれていることがあり、高温で軟化、変形、溶融する可能性があります。
また、一般的なキルト芯にもポリエステルが使われていることがあり、鍋やオーブンの天板に触れる用途へ使えるとは限りません。
鍋つかみには、用途に対応した耐熱芯材と、熱で溶けにくい生地が必要です。
素材や耐熱性能を確認できない古いポロシャツは、熱源に直接触れる用品へリメイクしないようにしましょう。
襟やボタンなどのパーツを再利用する方法
ボタンを保管する
ポロシャツのボタンは、ほかの衣類の補修やハンドメイドに再利用できます。
取り外したボタンは、小袋やケースへ入れ、色や大きさごとに保管すると使いやすくなります。
ブランド名や模様が入ったボタンは、ポーチやバッグの装飾にも利用できます。
襟を付け襟にする
状態のよい襟は、Tシャツやスウェットへ縫い付けたり、取り外し可能な付け襟にしたりできます。
襟を取り外す際は、付け根に十分な縫い代を残します。
切り口をテープや別布で処理し、後ろ側へスナップボタンやひもを付けると、独立した付け襟になります。
首に直接触れるため、硬い縫い代や糸端が残らないように仕上げましょう。
胸ポケットを再利用する
胸ポケットは、バッグの内ポケット、エプロンのポケット、小物入れなどに再利用できます。
ポケットの周囲を少し大きめに切り取り、元の縫い糸をほどいて取り外します。
縫い代を整えてから、新しい生地へ縫い付けます。
ポケットの生地が薄くなっている場合は、裏側に補強布を付けてください。
縫わずにできる簡単なリメイク
裾を結んでシルエットを変える
大きめのポロシャツは、裾の中央や脇を結ぶだけでもシルエットを変えられます。
生地を切らずに結べば、元の状態へ戻すこともできます。
裾に切り込みを入れて結ぶ方法もありますが、切り込みの上端から裂ける可能性があります。
切り込みを入れる場合は、上端を数針縫うか、小さな補強布を付けましょう。
ほつれ止め液は部分補強には使えますが、広い切り口全体へ塗ると、生地が硬くなったり伸びにくくなったりすることがあります。
布用接着剤を使う
ワッペンや別布の装飾は、布用接着剤で付けることもできます。
ただし、接着剤が表面へ染み出したり、乾燥後に生地が硬くなったりする場合があります。
洗濯できる製品か、伸縮する生地に対応しているかを確認してください。
一度に多く塗らず、薄く均一に塗ることがポイントです。
負荷がかかる部分や洗濯回数が多い衣類では、接着だけでなく縫い付けを併用したほうが安心です。
アイロン接着テープを使う
裾上げや小物の端処理には、アイロン接着テープを使用できます。
ポリエステルを含む衣類でも、洗濯表示と接着テープの指定温度が合えば使える場合があります。
ただし、高温によるテカリ、変形、プリントの損傷などが起こる可能性があります。
当て布を使い、目立たない場所で試してから作業してください。
伸縮性の高い首まわりや袖口に使うと、接着部分だけが伸びず、はがれやすくなることがあります。
裾や小物の直線部分など、伸びが比較的少ない場所へ使うほうが適しています。
リメイクに用意したい道具
基本的な裁縫道具
ポロシャツのリメイクには、次のような道具があると便利です。
・裁ちばさみ
・糸切りばさみ
・リッパー
・縫い針
・ミシン
・待ち針
・仮止めクリップ
・定規
・メジャー
・チャコペン
・ミシン糸
・ニット用ミシン針
すべてを最初からそろえる必要はありません。
ワッペン付けや掃除用クロスなどの簡単なリメイクであれば、はさみ、針、糸だけでも対応できます。
仕上がりを整える道具
方法に応じて、次のような道具も役立ちます。
・バイアステープ
・ニット用テープ
・接着芯
・刺しゅう用安定紙
・布用接着剤
・アイロン接着テープ
・ほつれ止め液
・布用ペン
・布用インク
ほつれ止め液は、切り込みの上端や小さな穴の周囲など、部分的な補強に向いています。
袖ぐりや裾のような長い切り口は、折り返し縫い、ジグザグ縫い、ロックミシンなどで処理したほうが、柔軟性や耐久性を保ちやすくなります。
リメイクで失敗しないためのポイント
最初から大きく切らない
生地は一度切ると元に戻せません。
丈や袖を短くするときは、希望する長さより少し長めに切ります。
縫い代を残し、試着しながら少しずつ調整しましょう。
複雑なリメイクでは、最初にしつけ糸や長い縫い目で仮縫いし、形を確認してから本縫いすると安心です。
左右の基準を確認して裁断する
袖や脇を左右対称にする場合は、ポロシャツを縦半分に折って形を確認します。
ただし、前立て、胸ポケット、脇スリット、前後差があると、単純には重ならないことがあります。
長年の着用や洗濯によって、生地がねじれている場合もあります。
前中心、後ろ中心、肩線、脇線など、複数の位置を基準にして印を付けましょう。
生地を引っ張りながら縫わない
ポロシャツの生地は伸びやすいため、引っ張りながら縫うと縫い目が波打ちます。
生地を無理に押したり引いたりせず、ミシンの送りに任せて縫いましょう。
縫いにくい場合は、薄いハトロン紙、専用の安定紙、水溶性シートなどを下へ敷く方法があります。
普通の厚い紙を使うと、取り除く際に縫い糸を引っ張る可能性があるため注意してください。
接着材は目立たない場所で試す
布用接着剤、アイロン接着テープ、接着芯などは、生地によって仕上がりが異なります。
変色、テカリ、硬化、接着剤の染み出しなどが起こる可能性があります。
裾の裏側や縫い代など、目立たない場所で試してから本番の作業を行いましょう。
異なる素材を組み合わせる場合は縮みに注意する
ポロシャツへ新しい布を縫い付ける場合は、洗濯による縮み方の違いに注意します。
新しい綿布などは、あらかじめ水通しして乾かしておくと安心です。
伸びるポロシャツ生地へ伸びない布を広範囲に縫い付けると、動きにくくなったり、洗濯後に形がゆがんだりすることがあります。
洗濯方法を考えて材料を選ぶ
リメイク後も洗濯する予定がある場合は、使用する接着剤、塗料、ワッペン、テープなどが洗濯に対応しているか確認します。
乾燥機やドライクリーニングに対応していない材料もあります。
使用した材料の中で最も弱いものに合わせて洗濯方法を決めましょう。
初心者におすすめのリメイク方法
比較的簡単な方法
裁縫に慣れていない人には、次の方法が取り組みやすいでしょう。
・ワッペンを付ける
・布用ペンで描く
・布用スタンプを使う
・裾を結ぶ
・掃除用クロスにする
・ボタンを再利用する
・胸ポケットを小物へ使う
大きく裁断する必要がなく、失敗してもほかの用途へ変更しやすい方法です。
少し縫製が必要な方法
基本的な手縫いやミシン縫いができる場合は、次の方法に挑戦できます。
・袖を短くする
・裾を短くする
・脇にスリットを入れる
・巾着袋を作る
・簡易エコバッグを作る
・クッションカバーを作る
直線縫いを中心に作れるものから始めると、仕上がりを整えやすくなります。
難易度が高い方法
次の方法は、採寸や縫製に慣れてから行うのがおすすめです。
・襟を外して首まわりを作り直す
・身幅を詰める
・別の衣類に作り替える
・子ども服やペット服を作る
・ファスナー付きポーチを作る
・裏地付きバッグを作る
生地を大きく切る前に仮縫いし、形やサイズを確認することが重要です。
ポロシャツの状態に合ったリメイク方法を選ぶ
古いポロシャツは、傷み方や素材に合った方法を選ぶことで、さまざまな形に再利用できます。
襟や袖だけが傷んでいる場合は、その部分を外したり短くしたりすることで、衣類として着続けられます。
小さな穴や汚れがある場合は、ワッペン、刺しゅう、胸ポケット、別布などを加える方法が適しています。
色あせが目立つ場合は、素材に対応した染料で染め直したり、タイダイ柄にしたりする方法があります。
ただし、染色によって必ず均一な色になるとは限りません。
サイズが合わない場合は、丈や身幅を調整するほか、バッグ、巾着、クッションカバーなどへ作り替えることもできます。
生地全体が薄くなっている場合は、無理に衣類やバッグへリメイクせず、掃除用クロスや収納用の詰め物として使うほうが安全です。
また、ポリエステルを含む生地は高温で変形する可能性があるため、鍋つかみなど熱源に直接触れる用品には使用しないようにしましょう。
古いポロシャツの襟、前立て、ボタン、胸ポケットなどを生かせば、元の雰囲気を残しながら、実用的で個性的なリメイクを楽しめます。
以上、古いポロシャツのリメイク方法についてでした。
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