「セーターを編むときの輪針は何cmを選べばいい?」
「身頃や袖、襟で輪針の長さを変える必要がある?」というお悩みはありませんか?
例えば、大人用セーターの身頃では80cm前後の輪針が使いやすい場合がありますが、袖や襟など円周の小さい部分では適した長さや編み方が異なります。
この記事では、セーターに使う輪針の長さの目安をはじめ、身頃・袖・襟ごとの選び方、マジックループを使う場合の考え方や注意点まで詳しく解説します。
セーターに使う輪針の長さとは
セーターを輪針で編むときは、針の太さだけでなく「輪針の長さ」も重要です。
輪針とは、2本の短い針先をコードでつないだ編み針のことです。
輪にして編む「輪編み」はもちろん、通常の棒針のように往復編みに使用することもできます。
輪針には40cm、60cm、80cm、100cmなどさまざまな長さがあり、セーターの身頃・袖・襟など、編む部分によって適した長さが異なります。
そのため、「セーターなら80cmの輪針があればよい」と一律に考えるのではなく、編む部分の大きさや編み方に合わせて選ぶことが大切です。
輪針の長さは一般的に全長を表す
「40cm輪針」「80cm輪針」などの長さは、一般的に片方の針先からコードを通り、反対側の針先までを含めた全長を表します。
ただし、付け替え式輪針ではコード単体の長さが記載されている場合などもあり、メーカーや商品によって表記方法が異なることがあります。
購入するときは、コードだけの長さなのか、針先を取り付けた状態での全長なのかを商品説明で確認しましょう。
セーターに使う輪針の長さの目安
セーター編みでは、40〜100cm程度の輪針がよく使用されます。
一般的な目安は次のとおりです。
| 編む部分・用途 | 輪針の長さの目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 襟・ネック | 40cm前後 | 円周が小さいため短めが使いやすい |
| ヨーク | 40〜100cm程度 | 編み目数の増減に合わせて変更する |
| 大人用の身頃 | 60〜100cm程度 | 80cm前後が使いやすい場合が多い |
| 大きめの身頃 | 80〜100cm以上 | 編み目数に合わせて選ぶ |
| 袖 | 短い輪針または長い輪針 | マジックループや4本針・5本針も使える |
| 袖口 | マジックループなど | 円周が小さいため通常の輪編みが難しい場合がある |
| マジックループ | 60cm以上 | 80〜100cm程度など長めが扱いやすい場合もある |
ただし、この数字はあくまで目安です。
実際に必要な輪針の長さは、セーターのサイズやデザイン、編み目数、使用する毛糸、編み方などによって変わります。
編み図やパターンに輪針の長さが指定されている場合は、その指定を優先しましょう。
輪針の長さを選ぶ基本的な考え方
輪針の長さは、編む部分の円周とのバランスを考えて選ぶ必要があります。
特に通常の輪編みとマジックループでは、輪針の長さに対する考え方が異なります。
通常の輪編みでは編み地の円周より短い輪針を選ぶ
通常の輪編みでは、基本的に編んでいる部分の円周よりも短い全長の輪針を使用します。
輪針が編み地の円周より長すぎると、編み目を針とコード全体に広げたときに輪を閉じにくくなり、通常の輪編みが難しくなるためです。
例えば、身頃の円周が100cm程度ある場合には、80cm程度の輪針が候補になります。
ただし、「編み地より必ず○cm短いものを使う」といった決まりがあるわけではありません。
編み目数や毛糸の太さ、コードの柔軟性、針先の長さなどによっても使いやすさは変わります。
短すぎる輪針にも注意する
編み地の円周より短ければ、どの長さの輪針でもよいわけではありません。
例えば、大人用セーターの身頃を極端に短い輪針で編もうとすると、多数の編み目がコード部分に密集します。
編み目をある程度寄せて編むこと自体は問題ありませんが、密集しすぎると編み目を針先へ送る作業が増え、編みにくくなることがあります。
編み目が無理なく収まり、輪にしたときにも編み地が不自然に引っ張られない長さを選びましょう。
参考サイト
輪針の特徴と選び方 | 編み物愛好家のためのガイド – なないろ毛糸
セーターの身頃に適した輪針の長さ
セーターの身頃は編み目数が多いため、比較的長い輪針が使われます。
大人用セーターでは80cm前後が使いやすい
一般的な大人用セーターの身頃では、60〜100cm程度の輪針が使われます。
なかでも80cm前後は、身頃を輪編みする際に使いやすい長さの一つです。
目安としては、小さめのセーターなら60〜80cm程度、一般的な大人用なら80cm前後、大きめ・オーバーサイズなら80〜100cm以上が候補になります。
ただし、これはあくまで目安です。
同じ大人用セーターでも、細身のデザインとオーバーサイズでは編み目数が大きく異なります。
編み図に指定がある場合は、指定されている輪針を使用しましょう。
セーターの袖に適した輪針の長さ
袖は身頃よりも円周が小さいため、身頃とは異なる編み方が必要になることがあります。
短い輪針を使える場合がある
袖の円周に合えば、短い輪針を使って通常の輪編みをすることができます。
ただし、袖は手首に近づくほど円周が小さくなるデザインが一般的です。
そのため、上腕部分では短い輪針で編めても、袖口では同じ輪針が長すぎて通常の輪編みができなくなることがあります。
袖口はマジックループや4本針・5本針も便利
円周の小さい袖口を編む場合は、マジックループや4本針・5本針を利用する方法があります。
特にマジックループを使えば、長い輪針でも袖のような小さな円周を編めます。
袖全体をマジックループで編めば、円周が小さくなるたびに短い輪針へ交換する必要もありません。
セーターの襟に適した輪針の長さ
セーターの襟ぐりも袖と同じように円周が小さいため、短めの輪針が使われることがあります。
40cm前後が使われることが多い
クルーネックなどの襟ぐりでは、40cm前後の輪針が使われることがあります。
身頃を編み終えたあとに襟ぐりから編み目を拾い、ゴム編みなどでネック部分を仕上げる場合にも便利です。
ただし、襟ぐりのサイズによっては40cm輪針でも長すぎることがあります。
その場合は、マジックループや4本針・5本針などを利用するとよいでしょう。
タートルネックにも使用できる
タートルネックを輪編みする場合も、襟の円周に合えば40cm前後の輪針を使用できます。
タートルネックはネック部分を長く編むため、円周に合った輪針を用意するとスムーズに編み進めやすくなります。
ヨークに適した輪針の長さ
ヨークとは、セーターの肩から胸付近にかけての部分です。
ヨークセーターでは編み進めるにつれて編み目数が大きく変化するため、途中で輪針の長さを変更することがあります。
トップダウンは短い輪針から長い輪針へ変更することがある
トップダウンセーターは、襟側から裾に向かって編んでいく方法です。
最初は襟の円周が小さいため、40cm程度の輪針などを使用できます。
その後、増し目をしながらヨークを広げていくと編み目数が増えるため、短い輪針では編み目が収まりにくくなります。
その場合は、例えば40cmから60cm、さらに80cmへ変更するなど、編み地の大きさに合わせて長い輪針へ交換します。
ただし、「40cm→60cm→80cm」の順番が決まっているわけではありません。
セーターのサイズや設計によって必要な長さは異なり、最初から長い輪針を使ってマジックループで編む方法もあります。
ボトムアップでは長い輪針から短い輪針へ変更することがある
ボトムアップセーターは、裾側から襟に向かって編んでいく方法です。
裾や身頃は円周が大きいため、60〜100cm程度の比較的長い輪針を使うことがあります。
身頃と袖を合流させるデザインでは、一時的に非常に多くの編み目を1本の輪針に収める場合もあります。
その後、ヨークで減らし目をして襟に近づいていくと円周が小さくなるため、必要に応じて短い輪針へ交換したり、マジックループへ切り替えたりします。
マジックループなら長い輪針で小さな円周を編める
セーターを輪針で編むなら、覚えておくと便利なのが「マジックループ」です。
マジックループとは
マジックループとは、長い輪針のコードを編み目の途中から引き出して、小さな円周を編む方法です。
通常の輪編みでは輪針より小さな円周を編む必要がありますが、マジックループでは長い輪針を使って袖・袖口・襟などを編めます。
60cm以上の輪針を使える
マジックループは60cm以上の輪針でも行えます。
ただし、実際の扱いやすさは編む物の大きさや輪針のコードによって変わります。
袖などを編む場合には、80〜100cm程度の長めの輪針を使用するとコードを引き出しやすい場合があります。
特にマジックループを頻繁に利用するなら、長さだけでなくコードの柔軟性にも注目しましょう。
硬いコードよりも柔らかくしなやかなコードのほうが、折り返したり引き出したりしやすくなります。
輪針の「長さ」と「太さ」は別に考える
輪針を選ぶときに注意したいのが、「長さ」と「太さ」は別の要素だということです。
輪針の長さは、主に編む部分の円周や編み目数、編み方に関係します。
一方、針の太さは編み目の大きさやゲージに関係します。
例えば、同じ80cmの輪針でも、3号、5号、8号などさまざまな太さがあります。
海外のパターンや商品では、号数ではなく「3.5mm」「4.0mm」「5.0mm」などの直径で表記されることもあります。
使用する毛糸や編み図に合わせて針の太さを選び、必要に応じて試し編みをしてゲージを確認しましょう。
セーター用の輪針を初めて買うときの選び方
初めてセーターを編む場合は、輪針を購入する前に編みたい作品を決めておくと選びやすくなります。
編み図の指定を最優先する
セーターの編み図やパターンには、使用する針の太さや輪針の長さが指定されていることがあります。
例えば、「4.5mm・80cm輪針」などと指定されている場合は、まずその条件を基準に準備しましょう。
セーターのサイズや設計によって必要な輪針は異なるため、一般的な目安よりも編み図の指定を優先するのが基本です。
付け替え式輪針も便利
今後もセーターやカーディガンなどを編む予定なら、付け替え式輪針を選ぶ方法もあります。
付け替え式輪針は、針先とコードを取り外せるタイプの輪針です。
コードを交換することで、同じ針先を使いながら異なる長さの輪針として使用できます。
セーターでは編み進める途中で必要な輪針の長さが変わることがあるため、複数のコードを使い分けられる付け替え式は便利です。
ただし、すべての針先とコードを自由に組み合わせられるとは限りません。
特に40cm程度の短い輪針を作る場合は専用の短い針先が必要になる製品もあるため、購入前にメーカーの対応表を確認しましょう。
セーター用の輪針を選ぶ際の注意点
輪針は単純に長さだけを見て選ぶのではなく、編み図や編み方、商品の仕様まで確認することが重要です。
メーカーによって仕様が異なる
同じ長さの輪針でも、メーカーやシリーズによって針先の長さ、コードの柔軟性、接続部分の形状などが異なります。
特に付け替え式輪針では、コード単体の長さと針先を含めた完成時の全長を混同しないよう注意しましょう。
セーターのサイズによって必要な長さが変わる
同じデザインでも、SサイズとLLサイズでは身頃の円周や編み目数が異なります。
また、ジャストサイズとオーバーサイズのセーターでも必要な輪針の長さが変わることがあります。
「大人用だから80cm」と決めつけるのではなく、自分が編むサイズのパターンを確認しましょう。
編み方によって必要な長さが変わる
輪編み、往復編み、マジックループなど、編み方によっても適した輪針の長さは異なります。
特にマジックループを利用する場合は、編み地の円周よりもかなり長い輪針を使用できます。
「編み地の円周より短い輪針を選ぶ」という考え方は、あくまで通常の輪編みにおける基本と覚えておきましょう。
セーターの輪針は何cmを用意すればよい?
セーターに使用する輪針の長さは、身頃・袖・襟などによって異なります。
大人用セーターの身頃では60〜100cm程度が使われ、80cm前後は使いやすい長さの一つです。
襟などの小さな円周では40cm前後の短い輪針を使うことがあります。
一方、袖や袖口のようなさらに小さな円周は、短い輪針だけでは編みにくい場合があります。
その場合は、長い輪針を使ったマジックループや4本針・5本針などを利用すると便利です。
輪針の長さに「セーターなら必ず○cm」という絶対的な正解はありません。
セーターの完成サイズ、編み目数、編む部分、編み方、コードの柔軟性などによって適した長さは変わります。
初めてセーターを編む場合は、まず編み図やパターンに指定されている輪針の太さと長さを確認し、その指定を基準に準備することが失敗を防ぐポイントです。
以上、セーター編みに使う輪針の長さについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

